大豆と女性ホルモン

先日、ある雑誌に


大豆に含まれる「大豆イソフラボン」は

女性ホルモンの代わりになる!

たくさん大豆製品を食べよう。


という簡単なコラムが載っていました。


うーん・・・もう一息!

踏み込んで話をすれば、


「大豆イソフラボン」は、

体内で【エクオール】に変換されることで

女性ホルモンの働きをします。


【エクオール】って聞いたことありますか?

数年前から少しずつ話題にはなっています。


薬局でも【エクオール】に関しての冊子を

目にすることが増えてきました。


しかし、ご存じの方もいるかと思いますが

【エクオール】は

誰もが作れるわけではありません。

 

お腹の中の腸内細菌が多様であり、

「エクオール産生菌」がいて

しっかり活動していなければ

【エクオール】は作れません。


ここでも、

“ 腸内細菌 ” が大きく関係しています。


大豆製品を一生懸命食べても、

「エクオール産生菌」が活動してなければ

残念ながら、女性ホルモンの代わりにはなりません。


ある論文では、「エクオール産生菌」の減少は

・肉食中心

・大豆製品、野菜、海藻、きのこ、穀類を食べない

・アルコールの飲みすぎ

など偏った食生活も影響を与えていると言われています。


腸がよろこぶ食事を心がけることは、

免疫を上げ、体調を整え、

ホルモンバランスを改善し

メンタルも整えることに繋がります。


そして、野菜摂取は

「ビタミンCや食物繊維補給のため」

と単純なものではなく、

まだ解明されていない

健康に通じる可能性がたくさんあります。

(他にもフィトケミカル、抗酸化作用など

色んなことが分かっています😊)


そして、「子どもの食」に関わる

専門家としてもう一つ。


腸内フローラのベースは、

赤ちゃんから幼児期にかけて決まります。


将来の健康のために

規則正しい生活と、

日々の食卓で

大豆製品、野菜、きのこ、海藻、発酵食品など

和食を上手に取り入れてくださいね😊

はれいろごはん

心身ともに健康な人が溢れる地域づくりを目指し、 多世代への食育活動をしているフリーランスの管理栄養士。 『10年後の健康寿命が延びているために』 新しいことにチャレンジしていきます!

0コメント

  • 1000 / 1000