介護予防のために
ここのところの晴れた天気や
少し暖かくなってきた温度、
春らしい雨のおかげで
すっかり積もった雪も溶けてきました。
これから春に向けて、子どもだけでなく
高齢者の方も、ぜひ太陽の光を浴びながら
外へと出かけていただきたいですね!
身体を動かすから、おなかが減る。
おなかが減ったら、食事が食べられる。
食事が食べられれば、栄養が取り込まれる。
栄養が取り込まれたら、活動的になれる。
そしてまた、身体を動かしていけるのです。
私は市からの委託で、
各地域の公民館を回り
《介護予備セミナー》を行っています。
(今月20日もタニタでやります☆)
今、問題となっている〔フレイル〕。
介護一歩手前の虚弱な状態になることです。
先程も書きましたが、
まずは身体を動かせるかどうか。
動かすにはガソリン=栄養が必要ですよね。
〔フレイル〕とは栄養不足によって起こります。
国民健康(栄養)調査では、
日本人は2000年あたりから
たんぱく質の摂取量が減少傾向にあります。
たんぱく質は、筋肉・血・臓器・細胞などの
身体を作る元となり、
脳を働かせる機能まで関わっている
とても大切な栄養素です。
病院勤務時代も、
褥そう(床ずれ)のある患者さんには
薬よりも、たんぱく質強化でした。
(もともと低栄養で
褥そうになることが多いですが)
傷も内側から治す。
身体を作っているのはたんぱく質です。
介護予防セミナーでお伝えしているのは
低栄養が考えられる方は
なるべくお肉を摂ること。
もちろん魚や豆腐・納豆なども
バランスよくとりいれること。
高齢者は畑で野菜を作られている方が多く
野菜中心になりがちですが、
ぜひイキイキとした毎日のために
たんぱく質を補ってほしいことを伝えています。
もちろん、若い人や子どもも同じ。
たんぱく質は身体を構成していますから
毎食しっかり補うことで
細胞が元気になります。
菓子パンとジュースだけの食事では、
どんどん身体は中から弱っていきます。
ただ、このようなデータから
「たんぱく質は大事だから」と
とにかくたくさん摂ればよい!とか
逆に「腸内環境に野菜はよいから」と
野菜だけをたくさん食べる!とか
何でも偏ったブームのような食べ方では
一時的によくても、長い目でみると
様々な疾患に繋がりやすくなります。
研究者の大規模調査でも明らかですし、
私も現場で患者さんのお話を伺ってきて
やはり疾病の原因はここにあるなあと
大体予測はつかめます。
どんな食品も過剰はやっぱり良くない。
「バランスのよい食事」って
やはり偏りのない食べ方です。
何度も口にする言葉ですが、
栄養素は『チームプレイ』で働いており
一つの食材で完結することはありません。
それに人それぞれ代謝と吸収が違います。
基本的な主食・主菜・副菜をベースに
年齢、性別、体質、遺伝子、
今までの生活環境などから
不足ぎみなものを強化し、
過剰なものを減らしていく。
これが何よりも大切です。
それらを考慮して、たんぱく質の材料も
肉、魚、大豆製品...今の自分が食べるべき
ものはどれか変わってきます。
それぞれ違ったよい効果があり、
欠かすことのできない食材です。
これからの季節は
春の食材をふんだんにとりいれた
身体が喜ぶ食事を心がけたいですね🌸
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